コンサルティングファームで聞くワンプール制とは 特徴や企業を解説

転職コラム

ワンプール制とは

ワンプール制とは、コンサルティングファームにおいてすべてのコンサルタントが特定の部署や専門分野に固定されず、全社共通の人材プールからプロジェクトにアサインされる制度のことを指します。アナリストからパートナーまで全員が同じ部門に所属し、戦略、IT、業務改善など異なる分野の案件に携わることが可能です。

図でも表しているので、ご確認ください。



コンサル・ポストコンサルの 転職はInfo Ex

infoex lp

インフォエックスでは

チェック 年収1000万以上 非公開のハイクラス求人多数

チェック 面接対策・選考対策 履歴書・職務経歴書添削

チェック コンサルに強く, 事業会社にも対応


Info Exに転職相談する →

ワンプール制の代表的な企業



ワンプール制の代表的な企業

ボストン・コンサルティング・グループ
ベイン・アンド・カンパニー(若手)
アーサー・ディ・リトル
ベイカレントコンサルティング
ノースサンド   シグマクシス
シンプレクス(非金融分野)
クオンツコンサルティング
ビジョン・コンサルティング





ワンプール制の特徴

幅広い経験を積める

一般的なコンサルティングファームでは、業界ごとに部署が分かれていることが多いですが、ワンプール制ではインダストリー別の縦割り組織がなく、さまざまな業界や領域のプロジェクトに関わることができます。そのため、IT・戦略・業務改善といった異なる分野を横断的に経験し、幅広い知識とスキルを身に付けることが可能です。

柔軟なキャリア形成が可能

特定の専門領域に固定されることがないため、個人の希望や適性に応じて多様なプロジェクトに挑戦できます。自分の努力次第で、新しい分野へ積極的にチャレンジすることができるため、キャリアの幅を広げたい人にとって魅力的な環境といえます。

会社全体のリソースを活用できる仕組み

プロジェクト単位で適材適所のアサインが行われるため、企業としても人材を有効に活用しやすくなります。特定の分野に縛られないため、個々の適性や市場のニーズに応じた柔軟なキャリアパスを描くことができる点も大きなメリットです。



ワンプール制は多様な経験を積みたい人に適しています。さまざまな業界やプロジェクトに関わることで、幅広い知識とスキルを獲得できるため、特定の分野に絞らず成長したい人にとって理想的な環境といえます。また、チャレンジ精神が旺盛な人にも向いており、新しい分野や課題に積極的に取り組みながら、自分の能力を試したいと考える人に最適です。さらに、特定の専門領域に縛られたくない人にとっても魅力的な制度であり、自分の興味やキャリアの方向性を探りながら、幅広い選択肢を持ちたい人におすすめできます。



ワンプール制の注意点

ワンプール制には多くのメリットがありますが、一方でいくつかの注意点も存在します。

専門性を深めにくい

ワンプール制では、幅広い分野のプロジェクトに関わることができる一方で、特定の分野に特化しにくいという側面があります。特定の業界や専門領域を深く追求したい場合、短期間でのプロジェクトの移動が多いため、十分な専門知識を蓄積しにくい可能性があります。そのため、特定の分野でエキスパートとしてのキャリアを築きたい人には、業界特化型のファームや専門領域ごとの部署がある組織のほうが向いているかもしれません。

プロジェクト選択の自由度に限界がある

ワンプール制では、個人の希望や適性に応じてさまざまなプロジェクトに挑戦できる仕組みになっていますが、必ずしも希望通りの案件にアサインされるとは限りません。企業の経営戦略やクライアントのニーズによっては、希望とは異なるプロジェクトを担当することになるケースもあります。そのため、自分のキャリアプランに沿った案件を選びたい場合は、積極的に上司やキャリアコーチと相談する必要があります。

ゼネラリスト志向が求められる

ワンプール制では、特定の領域にこだわらず、幅広いプロジェクトに対応することが求められるため、ゼネラリストとしての適性が重要になります。一つの専門分野にこだわりたい人や、特定の業界に特化したい人にとっては、プロジェクトごとに求められる知識が異なるため、常に新しい分野の学習が必要となり、負担に感じることもあります。

キャリア形成に主体性が必要

ワンプール制では、個々のコンサルタントがどの分野で経験を積むかが明確に決まっていないため、自分のキャリアパスを自ら設計し、積極的に希望を伝えることが求められます。待っているだけでは希望する案件に携われるとは限らないため、社内のネットワークを活用したり、スキルや実績をアピールすることが重要になります。

プロジェクトごとに環境が大きく変わる

ワンプール制では、プロジェクト単位でチームが編成されるため、関わる上司や同僚が頻繁に変わります。そのため、組織の一体感を感じにくかったり、チームワークを築くのが難しいと感じることがあります。また、短期間で異なるプロジェクトに対応する必要があるため、常に新しい環境に適応する柔軟性が求められます。



ワンプール制は、幅広い分野のプロジェクトに携われる点が大きなメリットですが、専門性を深めにくいことや、希望通りのプロジェクトにアサインされるとは限らない点には注意が必要です。また、ゼネラリスト志向が求められるため、新しい分野への学習意欲や環境適応力が不可欠です。自分のキャリアを主体的に考え、どのように経験を積んでいくかを戦略的に考えることが、ワンプール制の環境で成功するためのポイントとなるでしょう。


ワンプール制での転職で気を付けること

ワンプール制のコンサルティングファームへの転職を検討する際には、その特徴を理解した上で、適性やキャリアプランと合致しているかを慎重に判断する必要があります。以下のポイントに気を付けながら準備を進めましょう。

どのようなプロジェクトに携われるのかを確認する

ワンプール制の企業であっても、実際にどのような案件があるかは企業ごとに異なります。戦略案件が多いのか、それともIT・業務改善プロジェクトが中心なのかを調べ、自分の志向に合った案件があるかを確認しましょう。また、どのようにプロジェクトがアサインされるのか(個人の希望がどの程度反映されるのか、希望する分野に進むためのルートはあるのか)も事前にチェックしておくと良いでしょう。

自分の強みを明確にしておく

ワンプール制では、多様な案件に対応できる柔軟性が求められます。そのため、転職の際には「自分がどのようなスキルを持っていて、それをどう活かせるのか」を明確に伝えることが重要です。例えば、「論理的思考力」「クライアントワークの経験」「業界知識」などを整理し、ワンプール制の環境でどのように貢献できるかを具体的にアピールできるように準備しましょう。

求められるスキルセットを把握し、準備する

ワンプール制では、特定の専門性ではなく、ゼネラリストとしての適性が求められるケースが多いです。そのため、転職前に「ロジカルシンキング」「課題解決力」「プロジェクトマネジメント力」などのスキルをしっかり磨いておくことが重要です。特に、異なる業界や領域のプロジェクトに対応するための学習意欲や吸収力が求められるため、過去の経験をどう活かしながら新しい分野に挑戦できるかを考えておくと良いでしょう。

面接でのアピールポイントを意識する

ワンプール制の企業では、「幅広い経験を積みながら成長できる人材かどうか」を重視する傾向があります。そのため、面接では「異なる業界・分野に対する興味」「新しいことを学び続ける姿勢」「環境適応力」などを強くアピールすることが重要です。過去の経験を活かしながら、新しい分野でも成果を出せる柔軟性を持っていることを示しましょう。



ケース面接については以下もご参照ください。
 ・ケース面接のポイント:成功への効果的な準備法
 ・ケース面接を成功させる、5つの習慣
 ・Case面接 フェルミ推定攻略を考えてみた
 ・Case面接後半戦 フェルミからの~?攻略を考えてみた

ワンプール制 まとめ

ワンプール制は、多様な経験を積み、柔軟なキャリア形成をしたい人にとって魅力的な制度です。一方で、専門性を深めにくい、プロジェクトの選択に制限があるなどの注意点もあるため、自分のキャリアプランと照らし合わせながら検討することが重要です。適応力や学習意欲を持ち、主体的にキャリアを築く姿勢があれば、ワンプール制の環境を最大限に活かすことができるでしょう。



コンサル・ポストコンサルの 転職はInfo Ex

infoex lp

インフォエックスでは

チェック 年収1000万以上 非公開のハイクラス求人多数

チェック 面接対策・選考対策 履歴書・職務経歴書添削

チェック コンサルに強く, 事業会社にも対応


Info Exに転職相談する →

関連記事

MBB・BIG4・総合6社解説!

  1. 外資戦略コンサルのMBBとは? MBBの特徴や年収、選考情報を解説

  2. コンサルティングのBIG4とは? BIG4の特徴や年収、選考情報を徹底解説

  3. コンサルの総合6社とは? 特徴や年収、選考情報を徹底解説

おすすめ記事

  1. コンサルティングとは:その役割と業務内容

  2. コンサルタントになれた!その後のキャリアはどう考えている?

  3. 官公庁業界の業務コンサルタント:未経験者にもわかる基本情報

覚えておきたい!用語集

  1. エンジニアじゃなくても知っておきたい! IT・デジタル技術用語

  2. 知っておきたい! 経営・ビジネス戦略用語 コンサルティングファームでの横文字

  3. 金融業界や転職を考えている人がまず知っておくべき金融・財務用語

TOP