外資戦略コンサルのMBBとは? MBBの特徴や年収、選考情報を解説

転職コラム

トップの戦略コンサルティング業界への転職を考えるなら、避けて通れないのが「MBB」と呼ばれるトップファームの存在です。MBBはグローバルに展開し、企業の経営戦略をリードする最前線で活躍できる環境ですが、それぞれの強みやカルチャーには違いがあり、どのファームが自分に合うのか悩む人も少なくありません。本記事では、MBBの基本情報や各社の特徴を整理しながら、転職成功に向けた選考対策まで解説します。戦略コンサルでキャリアを築きたい方にとって、最適な選択肢を見極め、トップコンサルを目指すヒントになれば幸いです。

MBBとは

MBBとは、「マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)」、「ボストン・コンサルティング・グループ(Boston Consulting Group、通称BCG)」、「ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)」の3社を指す総称で、世界を代表する戦略コンサルティングファームです。戦略コンサル業界の「御三家」として知られ、圧倒的な実績とブランド力を誇ります。

MBBの各社は、グローバル企業や大企業の経営戦略を支援し、企業の成長や変革を牽引する役割を担っています。高度な問題解決能力と革新的な戦略立案を武器に、クライアントの経営課題を解決してきた実績は群を抜いており、その影響力は世界中に及びます。

いずれのファームも、企業の大きな変革の瞬間に立ち会い、経営の最前線で意思決定をサポートする刺激的な環境が特徴です。そのため、戦略コンサルを志望する人にとって、MBBでのキャリアは大きな挑戦であり、憧れの舞台といえるでしょう。

MBBがトップコンサルであるといわれる理由

圧倒的なブランド力と実績

MBBはいずれも長い歴史を持ち、数多くのグローバル企業や政府機関をクライアントに持つことで、圧倒的な信頼とブランド力を確立しています。世界的な経営課題に対する解決策を提供し続けてきた実績が、その地位を不動のものにしています。

卓越した問題解決力

MBBの強みは、単なる経営アドバイザリーではなく、クライアントが抱える複雑な経営課題に対して、独自のフレームワークやデータドリブンなアプローチを活用し、最適な解決策を導き出すことにあります。その問題解決力が、企業からの圧倒的な支持につながっています。

世界規模のネットワークと影響力

MBBは、世界各国にオフィスを展開しており、グローバルな知見やネットワークを活用できるのが大きな強みです。各地域の市場環境に適応した戦略を立案し、クライアントのグローバル展開を支援できる点が、他のコンサルファームと一線を画します。時差を利用し、アメリカで立案したものを、アジア諸国で資料を作成し、次の日の朝には資料が完成しているといったことも少なくないです。

優秀な人材と強固な組織体制

MBBには、世界中のトップ大学・大学院から優秀な人材が集まり、厳格な選考を通過した人材だけが採用されています。選考難易度もトップクラスです。また、育成プログラムや研修制度も充実しており、コンサルタントの成長を支える環境が整っています。その結果、社内での知的水準が高く、質の高いコンサルティングを提供できる体制が確立されています。

クライアントとの長期的な関係構築

MBBは、単発のプロジェクトにとどまらず、クライアントとの長期的な関係を構築し、経営のパートナーとして深く関与します。これにより、単なる戦略提案に終わらず、実行フェーズまで含めた支援が可能であり、クライアントの持続的な成長を促すことができます。また,各企業データアナリティクスやAIを活用した専門チームを持ち、精度の高い戦略立案を提供し続けています。





MBB各社の特徴

マッキンゼーの強みと特徴

世界65カ国以上、130都市以上に拠点を持ち、約30,000人のコンサルタントが在籍しています。マッキンゼー・アンド・カンパニーは、世界最大級の戦略コンサルティングファームであり、データドリブンなアプローチと体系化されたフレームワークを活用した問題解決力を強みとしています。クライアントは政府機関、大手企業、スタートアップなど多岐にわたり、経営戦略の立案から実行支援まで一貫したサポートを提供しています。

特にグローバルネットワークの活用と、業界横断的な知見を組み合わせた提案力が特徴です。特にグローバル規模の変革や長期的な戦略構築において優位性を持ち、企業のトップマネジメントとの関係性や、政策レベルのコンサルティングといった長期的な変革を主導することが重視しています。

BCGの特徴

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は、データ分析の深さと学術的なアプローチを重視する戦略コンサルティングファームです。1963年に設立され、競争戦略や市場分析において革新的な手法を生み出してきたことで知られています。特に、「経験曲線効果」「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」などの戦略フレームワークを開発し、戦略コンサルティング業界に大きな影響を与えました。

BCGの強みは、クライアントと密接に連携しながら、戦略立案だけでなく、実行フェーズまで踏み込むスタイルです。また、「BCG Gamma」や「BCG Digital Ventures」などの専門チームを活用し、AI・データサイエンスを駆使した分析力やデジタル変革支援にも注力しています。論理的な戦略構築とデータ分析に強みを持ち、デジタル分野やAIの活用にも積極的です。

Bainの特徴

ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)は、クライアントとの密接な関係構築と成果にコミットする実行支援型のコンサルティングを強みとする戦略コンサルティングファームです。1973年に設立され、他のコンサルティングファームと一線を画す「クライアントの成功を最優先する姿勢」を徹底。戦略の提案にとどまらず、実行フェーズまで伴走するスタイルを特徴としています。

特に、プライベート・エクイティ(PE)ファンドとの強い関係を持ち、M&Aや企業価値向上に関するプロジェクトが多い点が大きな特徴です。世界中のPEファンドと密接に連携し、投資先企業の成長戦略策定や企業価値向上を支援することで、PE案件の分野で圧倒的な存在感を誇ります。実行フェーズまで深く関与し、クライアントと一緒に成果を出すことを重視しています。





MBBの給与水準

各企業によって職位の呼び方は異なります。参考程度にご覧ください。

アソシエイト600万円~800万円
シニアアソシエイト800万円~1,200万円
コンサルタント1,300万円~1,800万円
シニアコンサルタント2,000万円~3,000万円
マネージャー2,000万円~5,000万円
プリンシパル5,000万円以上
パートナー・ディレクター8,000万円以上
マッキンゼー約1,308万円
BCG約1,542万円
ベイン約1,330万円
(参考:OpenWork

BIG4の平均年収が900万円~950万円ほどに対して、MBBはこの数値なので、業界トップの水準であるといえます。

MBBの選考情報

書類選考→web試験or筆記試験→面接複数回→内定というフローはどこも変わりません。
MBBの選考では、問題解決能力や論理的思考力が厳しく評価されるため、入念な準備が不可欠です。

選考を突破するためには、自身の実績やキャリアビジョンを明確にし、それを論理的かつ説得力をもって伝えるプレゼン力が求められます。また、MBBはクライアントへの価値提供を最優先する企業文化を持つため、「自分がどのように貢献できるか」を具体的に伝えることが重要です。

特に、ケース面接では、限られた情報と時間の中で、複雑な課題を適切に分析し、実行可能な解決策を導き出せるかが評価されます。そのため、ビジネスに関する基礎知識を身につけ、繰り返し模擬面接を行うことが有効な対策となります。MBBの面接はコンサルタントとしての適性を見極める最重要フェーズであり、論理的思考プロセスを磨き、典型的なケース問題を徹底的に練習することが成功への鍵です。面接の流れや面接官の質問傾向に慣れるためにも、繰り返しトレーニングを行い、自信をもって臨める状態に仕上げましょう。

各社の公式HPには、面接内容や対策についての情報が掲載されているため、事前にしっかりと確認することをおすすめします。


まとめ

MBB(マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ、ベイン・アンド・カンパニー)は、世界を代表する戦略コンサルティングファームとして、企業や政府機関の経営課題に対し、卓越した分析力と問題解決力を提供しています。これらのファームは、業界トップクラスのブランド力を誇り、グローバルな影響力を持つことが最大の強みです。そのため、MBBへの転職を目指すには、高度なスキルと徹底した準備が必要となります。MBBへの転職は非常に競争率が高く、厳しい選考が待ち受けています。しかし、各社の特徴を理解し、論理的思考力と問題解決力を磨くことで、突破することは十分可能です。本ページで紹介したポイントを参考に、戦略的な準備を進め、確実にステップアップを果たしましょう。

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