英文レジュメの書き方と3つのスタイルを解説します

転職コラム

外資系企業や英語力が求められるポジションに応募する際、英文レジュメの提出を求められることがよくあります。日本語の履歴書や職務経歴書とは異なり、英文レジュメは特定のフォーマットに従って作成されることが一般的です。ここでは、効果的な英文レジュメの作成方法について詳しく解説します。

1. 英文レジュメの重要性

英文レジュメは、外資系企業や英語力が必要とされるポジションで応募する際の基本的な書類です。採用担当者や所属部門の上司が日本人でない場合、または高度な英語力が求められる場合に、英語での書類作成が必須となります。これにより、候補者の英語力やコミュニケーション能力を評価する材料にもなります。

2. 英文レジュメの基本構成

英文レジュメには、大きく分けて以下の3つのスタイルがあります:

  • クロノロジカル・レジュメ:職務経歴や学歴を新しい順に時系列で並べて書くスタイル。
  • ファンクショナル・レジュメ:職務における顕著な業績やスキルに焦点を当てて書くスタイル。
  • コンビネーション・レジュメ:クロノロジカルとファンクショナルの要素を組み合わせ、自分の職歴のサマリーやスキルを説明した後、職務経歴や学歴を新しい順にまとめるスタイル。

最も一般的に使われるのは、コンビネーション・レジュメです。以下では、このスタイルを基に各セクションの具体的な書き方を説明します。

3. 各セクションの具体的な書き方

PERSONAL INFORMATION 最初に氏名、続いて連絡先情報として住所、電話番号、メールアドレスを記載します。文字は中央に配置し、氏名は特に目立つようにフォントのサイズを大きくし、太字にします。

OBJECTIVE 応募する職種について具体的かつ簡潔に記載します。抽象的な表現は避け、明確な目標を述べることが重要です。

SUMMARY 和文の職務経歴書の経歴要約に相当する部分です。これまでのキャリアのダイジェストとして、客観的かつシンプルに記述します。アピールできるキーワードを盛り込むことを意識しましょう。

QUALIFICATIONS 経験、知識、能力について箇条書きにします。応募職種に関連するスキルや経験を中心に記載します。

WORK EXPERIENCE 職務経歴を具体的に書き出します。在職期間、企業名、所属部門や役職、具体的な業務内容を記載します。業務内容の説明では一人称の主語 “I” は省略し、動詞から書き始めます。現職の業務内容は現在形で、過去の職歴については過去形で記載します。

EDUCATION 最終学歴から順に学位、学校名、所在地、学位を取得した年を記載します。最終学歴が大学以上なら、高校までの学歴を記載する必要はありません。

LANGUAGE 語学力はQUALIFICATIONSに含めても良いですが、特に英語力が求められる場合は単独のセクションとして設けることもあります。能力のレベルを示す資格や点数があれば必ず記載します。

4. 日本語レジュメとの違い

日本語レジュメとは異なり、英文レジュメには生年月日、年齢、性別などの個人情報や志望動機、自己PRは含めません。また、写真も添付しません。これらの情報は差別の防止やプライバシーの保護の観点から省略されます。

5.まとめ

英文レジュメの作成は、日本語の履歴書や職務経歴書とは異なるスキルが求められますが、基本的なポイントを押さえることで効果的なレジュメを作成することができます。

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