就職活動の際、新卒採用では必須だった筆記試験。しかし、転職活動においても筆記試験が必要になることがあります。筆記試験と聞くと、新卒の就職活動を思い出し、不安になる方も多いのではないでしょうか?本コラムでは、中途採用における筆記試験の有無や、その対策と準備について詳しく解説します。
1.新卒採用のときは必ずあった筆記試験、中途採用では??
中途採用でも筆記試験が求められることがある
新卒採用で頻繁に見られる筆記試験ですが、中途採用でも一部の企業では実施されることがあります。特に、多くの応募者から優秀な人材を見極めるために、筆記試験が用いられることがあります。では、どのような企業やポジションで筆記試験が求められるのでしょうか?
筆記試験が求められる、主な業界
IT業界
IT業界では、論理的思考やプログラミングスキルを測るために、筆記試験が行われることがあります。コーディングテストやアルゴリズムの理解を問う問題などが出題されることが多いです。
金融業界
金融業界では、数学的素養やデータ分析能力を測るために筆記試験を実施することがあります。特に、投資銀行や保険会社などでは、数理的な問題が多く出題されることがあります。
コンサルティング業界
コンサルティング業界では、ケーススタディやロジカルシンキングを評価するための筆記試験が行われることが多いです。問題解決能力やクリティカルシンキングを問う問題が中心です。
公務員
公務員の中途採用では、法律や政策に関する知識を測るための筆記試験が行われることがあります。一般教養や論文試験も含まれることが多いです。
人物重視の採用でも筆記試験はあるの?
人物重視の採用を行っている企業でも、適性検査や能力検査として筆記試験を課すことがあります。これらの試験では、応募者の性格や適性、価値観を見極めるためのテストが行われます。
興味や指向などを見る意欲検査が行われることも
例えば、性格検査や適性検査では、応募者の仕事に対するモチベーションや興味を測るための質問が多く含まれています。これにより、企業は応募者の職務適性やチームへのフィット感を評価します。
2.筆記試験の種類
いまはWEBで行うのが一般的!
近年、多くの企業が筆記試験をWEB上で実施しています。これにより、場所を問わず受験できるようになり、企業側も効率的に試験を運用することが可能です。オンライン試験は、自宅からでも受験可能であり、応募者にとっても利便性が高まっています。
SPI
SPI(Synthetic Personality Inventory)は、日本で広く使われている能力・適性検査です。言語能力や非言語能力(数的処理)を測るテストで、論理的思考力や基礎学力が問われます。また、性格検査も含まれており、性格的適性も評価されます。
GAB/玉手箱
GAB(Graduate Aptitude Battery)や玉手箱は、総合的な能力を測定するテストで、多くの企業で利用されています。言語、計数、図形の能力を問う問題や、状況判断を含むテストが主です。特に玉手箱は、日本企業の採用試験で多く使用されています。
TG-WEB
TG-WEBは、WEB上で実施される総合的な適性検査です。言語問題、数的問題、論理問題のほか、性格検査も含まれており、応募者の多面的な能力を評価します。特に論理的思考力を重視する企業で採用されています。
企業のオリジナル問題
一部の企業では、独自の筆記試験を実施することがあります。これは、企業の業務内容や求める能力に応じた問題を出題するもので、会社独自のカルチャーに合った人材を選ぶために用いられます。具体的な業務シミュレーションやケーススタディが含まれることが多いです。
3.筆記試験を突破するための準備は?
事前の勉強
筆記試験の内容は多岐にわたるため、試験対策本やオンライン教材を活用して事前に勉強することが重要です。特にSPIやGABのように定型化された試験は、過去問題を解くことで対策が立てやすくなります。
時間管理を徹底
筆記試験では、限られた時間内で多くの問題に回答する必要があります。タイムマネジメントを意識し、時間内にすべての問題を回答できるように練習しておくことが重要です。
環境設定
WEB試験の場合、自宅のネット環境やパソコンの設定にも注意を払いましょう。インターネット接続の安定性や、試験中に通知が来ないようにするなど、トラブルを防ぐための準備をしておきます。
(環境設定のせいで、試験が途中までしか受けられなかった!受検できなかった!って割とよくある話なんです…)
4.まとめ
中途採用でも、筆記試験が求められることは少なくありません。特に、能力や適性を重視する企業では、筆記試験を通じて応募者の総合的な能力を評価します。筆記試験に対する不安を軽減するためには、事前の準備が欠かせません。試験の内容や形式を理解し、適切な対策を行うことで、筆記試験を突破し、次のステップへ進むことができるでしょう。転職活動を成功させるために、しっかりと対策を練り、自信を持って挑んでください!