アプリケーションエンジニア(Application Engineer)は、ソフトウェア開発の専門家であり、主にアプリケーションソフトウェアの設計、開発、テスト、およびメンテナンスを担当します。ただ、アプリケーションと言っても種類があります。
1.職務分類
業務アプリケーション
企業向けの業務効率化や課題解決に向けたアプリケーション
Webアプリケーション
インストールなどは必要ないWebブラウザ上で使用するアプリケーション
スマホ向けアプリケーション
これが一番なじみ深いかもしれません。App StoreやGoogle play等で配信されているものから、初期から入っているものもすべて。OS以外のことを指す。
2.業務の段階分け
実際の業務を4段階に分け解説します。
要件定義と設計
アプリケーションエンジニアは、顧客や利用者の要件を分析し、ソフトウェアの仕様や設計を立案し、打ち合わせを重ねます。その後ユーザーが利用しやすいインターフェースや効率的な機能を実現するための設計を行います。
プログラミングと開発
アプリケーションエンジニアは、設計された仕様に基づいてソフトウェアを開発します。主にプログラミング言語やフレームワークを使用してコーディングを行い、アプリケーションの各機能や処理を実装します。
テストとデバッグ
開発したアプリケーションのテストを行い、バグやエラーを見つけて修正します。テストケースを作成し、ユーザーの期待に応える品質の高いソフトウェアを確保します。ここで不具合などが生じたら②の段階に戻ります。最終的に満足のいく形となったら次の段階に移行します。
リリースとメンテナンス
完成したアプリケーションをリリースし、ユーザーに提供します。また、定期的なアップデートや不具合の修正、新機能の追加など、メンテナンス作業も行います。作ってリリースして終わりではなく、今後もユーザーに利用を続けてもらうように更新を続けなければなりません。
アプリケーションエンジニアはユーザーインターフェース、データベース、バックエンド処理など、さまざまな側面の開発に関与してアプリケーションを作っていきます。
3.アプリケーションエンジニアのメリット
アプリケーションエンジニアになるメリットは、創造性と挑戦性が高いという点です。新しいアイデアや技術を取り入れながら、ユーザーにとって価値のあるソフトウェアを開発することができます。また、自らのスキルや知識を活かして、ソフトウェア開発のプロセス全体に関与することができます。また、アプリケーションエンジニアは人手不足が続いており、今後も需要が高く、多くの場面で活躍することができるでしょう。
アプリケーションエンジニアに向いている人
アプリケーションエンジニアに向いている人は、自分で開発することが好きな方や忍耐強い人、新しい技術やツールに対する興味があり、常に学び続ける姿勢を持っている人が適しています。また、ユーザーのことを考え続けて開発ができる人が向いています。
アプリケーションエンジニアなので開発が主となる仕事なのでコーディングに苦手意識がある方や人と深く付き合いながら働きたいという方にはあまり向かない職種です。
アプリケーションエンジニアにチャレンジするには
アプリケーションエンジニアになるためには、プログラミング言語や開発ツールの知識やスキルを身につけることが必要です。一例ですが、WebアプリケーションならばJavaやC言語,HTML,業務アプリではJavaやC言語、C#、スマホアプリではSwift、JavaScript、C#といった媒体によって違うプログラミング言語を用います。そのため、何かしらの言語の知識があれば活躍できることが多いです。言語の種類は多くとも中には似たような構文を使うものあるため、似ているものから幅を増やしていければ活躍の場が広がります。
ソフトウェア開発の基本的な概念や設計思想についても理解を深めることが重要です。プロジェクト管理やコーディング技術の向上を目指すために、関連する書籍やオンラインコース、実務経験を積むことをおすすめします。
ここまで読んで厳しいと思うのはまだ早いです。アプリケーションエンジニアの中には未経験OKで社内研修を豊富に行う企業もあるため、重く考える必要もないでしょう。
4.アプリケーションエンジニアからのスキルアップ
アプリケーションコンサルタント
クライアントのビジネスニーズに応じたアプリケーションの設計、導入、最適化をサポートする。
活かせるスキル: ソフトウェア開発経験、要件定義、システム統合スキル。
デジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルタント
クライアントのビジネスプロセスをデジタル技術で変革し、効率化や新しい価値創出を推進する。
活かせるスキル: アプリケーション開発、デジタルツールの活用、ビジネスプロセスの理解。
ERPコンサルタント
エンタープライズリソースプランニング(ERP)システムの導入・最適化を支援し、業務効率化を実現する。
活かせるスキル: ERPソフトウェアの知識、ビジネスプロセスの理解、システムカスタマイズ。
ビジネスアナリスト
クライアントのビジネスニーズを分析し、ソリューションの提案と実装を行う。
活かせるスキル: 要件定義、データ分析、ソリューション設計。
クラウドソリューションコンサルタント
クライアントのクラウド移行やアプリケーションのクラウドベース最適化を支援する。
活かせるスキル: クラウドプラットフォーム(AWS, Azure, GCPなど)の経験、クラウドネイティブアプリケーションの開発、DevOpsの知識。
5.インフォエックスとアプリケーションエンジニア
インフォエックスでは大手IT企業アプリケーションエンジニアの未公開求人をご紹介することができます。また、アプリケーションエンジニアの経験を活かしたコンサルタントへの転職のご支援も可能です。インフォエックスは両面型のエージェントなので、企業の人事担当者から直接お話を聞き、候補者の方へご紹介させていただいております。そのため、弊社では候補者様に寄り添った求人情報を提供するだけでなく、候補者から企業への聞きづらい質問にもインフォエックスでお聞きすることもできます。
インフォエックスではコンサルティング業界やIT業界における強力なネットワークとコミュニティを持っているため、業界の最新動向や求人情報を迅速にお届けします。過去の面接情報やフィードバック、ポジションごとの詳しい情報も提供し、模擬面接も行うことができます。インフォエックスではこのようにして新たなキャリアを築き成功するための道を切り開くお手伝いをいたします。