製品エンジニアのキャリアを飛躍させる

転職コラム

製品エンジニアは、IT製品や新技術の開発に携わり、ハードウェアとソフトウェアの両方を扱います。具体的な業務には企画、開発、テスト・改善、製品化・運用・サポートがあります。最新技術を駆使し、社会や企業の利益に貢献することでやりがいを感じられる職業です。キャリアアップには、プロダクトマネージャー、技術リーダー/アーキテクト、ITコンサルタントがあり、それぞれ製品エンジニアの経験とスキルを活かせます。

1.製品エンジニアとは

製品エンジニアはIT製品の開発と新技術の開発をします。ハードウェア・ソフトウェアどちらの開発にも関わります。新たな開発、新技術を開発することから業界の最前線で仕事をすることができます。

【ハードウェアとは】

コンピューターシステムや電子機器などの物理的な部品や装置を指します。身近な例でいくとパソコンやキーボードの周辺機器のことです。これらの部品は、デジタル情報を処理し、入出力を行うために使用されます。ハードウェアは、ソフトウェアと連携してシステム全体を構成し、様々なタスクを実行します。

【ソフトウェアとは】

対をなすものとしてソフトウェアがあります。ソフトウェアはコンピューターシステムやデバイスが動作するためのプログラムやデータの集合体です。そのため、ハードウェアとは異なり実態を持ちません。ハードウェアがコンピューターの物理的な部品であり、データの処理や入出力を担当するのに対して、ソフトウェアはそれらのハードウェアを制御し、特定のタスクや機能を実行します。

2.製品エンジニアの仕事内容

企画

製品開発は、企画立案から始まります。顧客からの情報やマーケティングを進め情報を集めたうえで、ターゲット層や価格、製品を決める企画を行います。この段階で技術的に可能かどうかや、外部と協力するか、収支はどのくらい見込めるかなど予算のまでもすべて考えます。一度商品を設計してみて可能かどうかを考える企業がほとんどです。

開発

設計に問題がなく、予算や技術的に問題がないようなならば、開発段階に入ります。ここでは、完成した製品について問題がないか随時確認しながら開発を進めます。

テスト・改善

試作品を完成させた時点で問題や危険性がないかチェックを行います。また、社員の中で使用感のテストや改善点が見つかるようならば、それらを修正していきます。ゲーム等のソフトウェアではこのテストの段階でアルバイトを大量に雇いバグがないかなどを探すデバック要員を募集していることが多々あります。

製品化・運用・サポート

テストが終わり、何も問題がなければ製品をリリースします。リリースしたのちにアップデートやバグ修正を行い、今後もユーザーに使用してもらえるように努めます。また、その中でカスタマーサポートも行分ければなりません。これに至ってはコールセンターの部署を持っている企業も少なくはないです。

もちろんここで示した段階はあくまで一例です。

3.製品エンジニアになるメリット

 製品エンジニアでは最新の技術を用いて、新たな製品を作り出すことができます。そのため、社会や企業の最前線で仕事をすることができ、社会や企業の利益に直接貢献することができます。また、企画から携わることでクリエイティブな仕事をすることができ、ユーザーに直接使ってもらえることからやりがいやモチベーションの向上を強く感じることができます。

 もちろん、企画やテストの段階でつまずくことも多いでしょう。しかし、つまずくことは製品をよりよくするための通過点なのでめげないで続けることができれば達成感はより大きくなるでしょう。

 また、転職でも有利になることが多いです。企画に携わることになるのでその経験を活かして経営企画などより大きな企画にチャレンジしやすくなります。また、知識や経験を活かしてITコンサルとして働くこともできます。転職せずに製品エンジニアとして長く働いて昇進していくことも可能なので転職の幅を狭めずに仕事ができるのは大きなメリットであると言えます。

4.製品エンジニアに向いている人

製品エンジニアは、技術的な問題に対する好奇心や情熱を持っています。新しい技術やツールに興味を持ち、常に学び続ける姿勢がある方は向いています。また、自分が作ったもので喜んでもらいたい、楽しんでもらいたいという人にはかなりおすすめの職種です。また、自分の創造性や問題解決能力を製品として反映させることもできます。

5.製品エンジニアにチャレンジするには

 製品エンジニアにチャレンジするならば、コミュニケーション能力やプレゼン力といったトークのスキルや発想力や想像力といったものが必要になってきます。また、情報収集能力や分析力も必要になってきます。

 自分が作りたいという製品があったとしても、企画会議で通らなければ製作の段階に行きません。製品にどんな魅力があって、何故作りたいのか、売れる見込みがあるのかなど、社員を納得させるためのトークスキルやそのためのデータの提示などが必要になってきます。

 また、製品エンジニアには忍耐力も必要です。企画の段階での精査やテストの多さ、製品化後のサポートなど気に掛ける場面は多いです。自分の企画が通らないことへの苛立ちもあるかもしれません。そのため忍耐力は必須でしょう。

 資格に関しては特に必要なものはありません。ただ、企業によっては企画経験があると優遇されることもあります。また、企業によっては基本情報技術者試験(FE)などのITエンジニア系の資格やその企業の分野に活かした資格が必要になるかもしれませんが。そこまで身構える必要もないでしょう。

6.製品エンジニアのキャリアアップにつながる職業

プロダクトマネージャー

製品エンジニアとしての経験を活かし、プロダクトマネージャーとしてキャリアアップすることができます。プロダクトマネージャーは、製品の全ライフサイクルを管理し、企画からリリースまでの各段階を統括します。製品エンジニアの企画や開発、テストの経験は、プロダクトマネージャーとしての業務に非常に役立ちます。

主な業務内容:
・製品戦略の策定と実行
・市場調査と顧客ニーズの分析
・チームと連携しながらの製品開発管理
・製品の品質管理と改善

技術リーダー/アーキテクト

技術リーダーやアーキテクトは、技術的な視点からプロジェクトを指導し、開発チームの技術的方向性を決定します。製品エンジニアとしての深い技術知識と開発経験は、この役割で大いに活かされます。特に新技術の開発や導入を担当することが多いです。

主な業務内容:
・システム設計とアーキテクチャの策定
・技術的な問題解決とトラブルシューティング
・技術的ガイドラインの設定と遵守
・開発チームの技術的なリーダーシップ提供

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業のIT戦略や技術導入のサポートを行います。製品エンジニアとしての幅広い技術知識と製品開発の経験は、企業の技術的課題を解決するための貴重な資源となります。特に、新技術の導入や製品開発プロセスの改善に貢献できます。

主な業務内容:
・クライアントのITインフラの評価と改善提案
・新技術や製品の導入支援
・ITプロジェクトの計画と実行
・技術トレーニングやワークショップの実施

これらの職業は、製品エンジニアとしての経験とスキルを最大限に活かし、キャリアの次のステップとして適しています。

7.製品エンジニアとインフォエックス

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