総合コンサルティングファーム大解剖~概論~

転職コラム

1. はじめに

コンサル転職に興味があり、コンサルティングファームで働く大学の同期などに話を聞いても、やることが人によって全然違うと感じることがありますよね。今日は、そんな方々のためにコンサルティングファームの仕事内容について詳しく解説していきます。

2. End to Endのサービス提供

戦略から実行まで

今、コンサルティングファーム各社でよく言われているのが「End to End」のサービス提供です。これは、上流から下流まで、戦略立案から実行までを包括的にサポートするという意味です。「戦略を考えて終わりではなく、ちゃんとその戦略を実行させる」ことが求められています。

経営戦略と組織戦略

まず、企業としての方向性を決める経営戦略・組織戦略があります。これが固まったら、次に「その経営戦略・組織戦略通りに何をどう変えるのか」を考える部門戦略や業務プロセス戦略が必要です。これが「変革テーマ」となり、各部門別に具体的な戦略を立てることになります。

3. 部門戦略から実行支援まで

部門戦略の具体化

部門戦略が固まると、次に「その戦略をどう実行するか」を考えます。これが「実行支援」や「インプリメンテーション」、「アクセレレーション」と呼ばれる領域です。ここでは、現場で働く人々のマインドチェンジやシステムの再構築を進めるためのサポートが重要です。特に、人間は変革を嫌う傾向が強いため、この部分が非常に大変です。

コンサルティングファームの役割

コンサルティングファームは、コンサルティングフィーをもらって責任を持ってこれを実行します。しかし、これを一人で全てやることは不可能です。あらゆる業界と業務領域に精通し、各部門の人と良好な関係を築く必要があるためです。

4. コンサルティングファームの組織編成

IndustryチームとFunctionチーム

大手コンサルティングファームの中を見ると、各業界に詳しいIndustryチームと、組織の各経営ファンクションに精通したFunctionチームに分かれています。これらのチームが協力してクライアントの課題解決に取り組みます。

各チームの役割

  • Industryチーム: その業界特有の傾向を理解し、業界全体の課題解決に広く関与します。
  • Functionチーム: 業務特有の傾向を理解し、業界を問わず業務テーマの課題解決に関与します。

5. 組織ごとの特徴と適性

専門知識の活用

これらの組織を「ユニット」や「チーム」、「Practice」などと呼びますが、会社によって呼び方は異なります。組織編成はコンサルティングファーム各社の思想や流派によって異なり、明確に分けられている場合もあれば、そうでない場合もあります。

組織ごとの違い

それぞれの組織で活かせる専門知識や伸ばせる能力が異なるため、事前に応募する組織を理解してから応募することが重要です。

6. まとめ

  1. End to End を手分けして実現している。
  2. Industry と Function に分かれている。
  3. 組織ごとに求めるものや伸ばせるものが違う。

※YouTubeもぜひご覧ください。

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