職務経歴書のポイント

職務経歴書は、応募したポジションに相応しい人材であることを理解してもらうための書類です。

履歴書が貴方に関する基本的な情報を伝えるための書類であったのに対して、職務経歴書は、貴方がこれまでの職務経験を通して携わってきた業務、そしてその業務において成し遂げた実績、さらには業務を遂行する中で身につけたスキルや知識を伝えるための書類です。言い換えると、貴方がこれまで経験してきたことや身につけたスキルが、いかに応募するポジションで成果を上げるために企業が候補者に求めているものとマッチしているかを採用担当者に理解してもらうための書類です。

 

忙しい業務の合間に応募書類の審査をする相手のことを考えると、最大でもA4サイズ2枚以内にまとめたいところです。

そのためには、事実を淡々と書き連ねるのではなく、採用企業のニーズに合致するものに重点をおき、関係の薄いものは場合によっては割愛する、といった内容に濃淡をつけることが重要です。「簡潔に読みやすい文章でまとめられていて、かつ相手の求める情報がしっかり盛り込まれている。」そのような職務経歴書を目指しましょう。

 

履歴書の様式が概ね統一されているのに対して、職務経歴書の様式は基本的に自由です。とはいえ上述した目的を達成するために盛り込むべき内容は、下記の4項目に整理されます。

 

経歴要約

いわば貴方のこれまでのキャリアのダイジェストです。就職してから今まで所属してきた業界と担当した業務について、その中で自分がどのような役割を果たしてきたかを客観的・俯瞰的、かつシンプルに記述します。採用担当者はまずこの経歴要約に目を通します。相手の目に留まるような、貴方をアピールできるキーワードが含まれているかを確認します。

 

経歴詳細

貴方の職務経歴を具体的に書き出します。在職期間、企業名、企業情報(事業内容、従業員数、売上高、資本金等)を、続いて所属部門や役職、具体的な業務内容を記します。業務内容は単に担当業務を羅列するのではなく、どんな課題に取り組み、それをどのように解決したか、そして結果としてどのような実績をあげたかを伝えます。特に実績についてはできる限り具体的な数字で示すことで、成果が実感を持って伝わります。

転職の経験がある場合は、基本的には新しい職歴を先に、古い職歴を後に書くようにします。過去の実務経験をベースに直近で担当した業務や達成した成果が上の方に記載されていたほうがよりPRにつながると考えられるからです。これに当てはまらないケースは、古い職歴から書いても特に問題はありません。

 

活かせる経験・知識・能力(資格、語学等)

上記の職務経歴を通じて、あるいは職務以外の自己啓発により貴方がどのような知識や能力を身に着けてきたのかを箇条書きします。但し応募するポジションにおいて何らかの形で活用できるものであることが前提になります。

知識・能力のレベルを客観的に証明する資格や点数があれば必ず記載します。

 

自己PR

自己PRは必ず書きましょう。

例えば、業務上の困難をいかにして乗り越えたかを述べ、それを自分の長所・アピールポイントに繋げるストーリー性があるとベストです。

その他にも志望動機、応募先企業に貢献する意気込みやビジネスパーソンとしての成長意欲等を盛り込むことで自分をアピールすることができます。

 

インフォエックスでは、各企業側のニーズに対応した作成方法をアドバイスいたします。また、応募先企業やポジションに合わせて「サンプル」のご提供も行っております。
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