ケース面接のポイント

コンサルティングファーム、特に戦略系といわれるファームでは、面接においてケース問題が課されます。

思考力やコミュニケーション能力を試し、コンサルタントとしてふさわしい適性を持っているかを見極めるための特殊な面接であるため、事前対策が必須です。

以下、ケース面接およびケース面接に臨むにあたっての重要なポイントをご紹介しております。ご参考にしていただければ幸いです。

 

ケース面接の種類

ケース面接には次の2種類があります。

・フェルミ推定系

・ビジネスケーススタディ系

 

フェルミ推定系

具体的な数値を出すのが難しい問題に対して論理的に数値を計算していく試験になります。例えば、「日本にマンホールは何個あるか?」などの問題が例として挙げられます。

 

【面接官の視点】

・論理的に解答を導くことができているか。

・数値に強いか。

・面白い切り口でのフレームワークを作ることはできているか。等

 

ビジネスケーススタディ系

実際の経営の現場を想定したお題に対して経営の戦略や改善策を議論する試験になります。例えば、「化粧品業界2位の○社が、業界1位の○社を逆転するための施策を考える」などが例になります。

 

【面接の視点】

・構造的に問題を把握することができているか。

・論理的に解答を導くことができているか。

・解答をわかりやすく、順序立てて説明することができるか。

 

重要なのは解答より思考プロセスとコミュニケーション能力

インタビューでは、貴方がどう問題を捉え、解答を出すまでにどう考えたのかを詳細に伝えましょう。また、面接官は貴方の解答に対して質問を投げかけてきます。質問は他の切り口も検討したのかを問うこともありますが、新しい視点を与えるという意図もあります。新しい視点を軸に自分の発想を見直すことも重要です。

 

面接官は評価者であり、ディスカッションパートナーであり、仮想クライアント

ケーススタディではディスカッションを通じて柔軟に解答を発展させていくことも必要です。また、ビジネスケーススタディの際には面接官をクライアントに見立て、自分がコンサルタントになったつもりで分かりやすく説明できるように心がけましょう。

 

フレームワークで問題の構造化を

論理的に議論を展開し、尚且つ発散させたアイデアをわかりやすく説明するのは至難の業です。フレームワークはこれらの問題に対して効果的な考え方です。

フレームワークとは、「枠組み」とか「骨組み」「構造」などといった意味で、物事の分析や問題の解決策を考える際などに用いられる考え方です。複雑な問題でも、それを構造化して分析、検討することで効果的な戦略が見えてきます。

 

例えば、あるホテルの一日の売上であれば、キャパシティ(最大○名)×客室占有率(○%)×宿泊料と分けられます。この構造化をすれば、売上増のため、①キャパシティを増やす、②占有率を増やす、③宿泊料をあげる、という3つの打ち手の方針がわかりますし、説明の際にも非常にわかりやすくなります。逆に言えば、このフレームワーク思考を用いることで、結果として独創的で面白い打ち手にたどり着くこともできるのです。

 

代表的なフレームワークには、ロジックツリー、3C分析、SWOT分析、4P分析などが挙げられます。

 

その他対策

BCG・McKinsey & Companyではケース面接のコツを各社HPで掲載しております。
こちらも非常に参考になりますので、ご参照ください。


BCG ≫≫面接プロセスとTips
McKinsey & Company ≫≫interviewing